このたび、和歌山市西浜で「まえだクリニック」を開院することになりました前田　恒宏です。
設立した場所は、元々両親や姉夫妻が農業を営んでいた土地であり、私にとっては小・中・高校の通学路、いわゆる「地元」です。これまで30年間勤務医として医療に従事してきましたが、これからの人生は生まれ育った「地元」で医療貢献したいと思い、クリニックの開業を決意しました。何卒よろしくお願いします。
私は平成4年に自治医科大学を卒業し、和歌山県立医科大学附属病院で初期研修を行いました。研修開始と同時に消化器外科学教室（現　外科学第２講座）に入局しました。初期研修終了後の5年間は、大塔村の2カ所の診療所と高野町立高野山病院でへき地医療に従事しました。へき地勤務期間には、主に高血圧などの慢性疾患の内科診療を行っていましたが、狭心症・心筋梗塞、さまざまな骨折や外傷、吐血、脳出血･脳梗塞など研修期間中には遭遇しなかった多岐にわたる救急医療の初療に携わることができました。へき地医療義務期間終了後は、外科学第２講座の医局員として、大学病院と関連病院で外科医として従事してきました。関連病院では、消化器癌手術だけでなく、胆石、そけいヘルニア、痔疾患などの良性疾患手術、虫垂炎、腹膜炎、腸閉塞などの救急疾患手術や内視鏡（胃カメラ・大腸カメラ・十二指腸カメラ）や超音波(エコー)を用いた検査・治療にも従事してきました。卒後11年目では、大学病院の救急・集中治療部で救急室（emergency room:ER）に1年間所属し、さまざまな救急疾患の初療を修得できました。以降も関連病院では救急医療にも携わり、外傷、熱傷、急性腹症や吐・下血の診療を行ってきました。

「まえだクリニック」では、30年間の多岐におよぶこれまでの診療経験を糧に消化器疾患を中心に内科・外科領域に関わらない幅広い診療をさせていただこうと考えています。また、診療中はなるべく専門的な医学用語を用いず、日常会話で説明し、患者様が病状を理解しやすいように努めてまいります。
クリニックの近隣にお住まいの方々・ご勤務されている方々をはじめ多くの人が、体調面でお困りの際に、気軽に受診・相談でき、安心・納得の上で、診療・治療を進めていく「ホームクリニック」を目指して参ります。　
ご来院の際になにか至らぬ点がございましたら、遠慮なさらずなんなりとお伝え下さい。
スタッフ一同、何卒よろしくお願いします。